Bouquet

hanataba

おとといまではじわじわと責め立てるように蒸し暑くてちょっと動いただけで肌がべとべとしてきてうんざりし、
昨日は雨がふって部屋中のすみずみまでひんやりとして買い物へ出ると駐車場でいくつも水たまりをよけて歩いた。
今朝は朝日が眩しすぎて目をほそめほそめ散歩し、
かと思えばあっという間に空はどっちつかずの灰色い空に変わった。
ページを飛ばし飛ばし読んでるみたい、空模様と季節がどんどん変わっていく。

5月の結婚式の花束は、家へ持ち帰ってしばらく飾っておいたけれど、
それももう最後の白い花1本だけになってしまった。すこしさびしいきもち。
しかし私の人生におけるいくつかの美しい花束の記憶は、いつまでも脳みそにいい匂いと、
色とかたちと抱きしめたときのボリュームもそのときの気持ちも全部鮮明に焼き付いていて、いつでも引き出せるようになっている。

学生時代、あんまり馴染めなかったレストランのバイトをやめたときにお疲れ様でコックさんがこっそりくれた小さい花束も、誕生日会でもらったひまわりの花束も、ブラスバンドの演奏会でもらったのを友達がいらないからって私に横流ししてきた複雑な気持ちの赤い立派なバラの花束とかも、しっかり胸のなかにコレクションされており、たぶん、あいのエネルギーみたいなのに昇華されているんだと思う。
花って、短いいのちなのに、すごいんだ。

やれ6月。

gohan.s