『つながれた犬』より

tunagaretainu0827私にとって、秋のはじまりにはね、プラテーロ、日暮れとともに、さむざむとわびしくなる裏庭や中庭や畑の人気もないところで、ながくよくとおる声でほえている、くさりにつながれた一匹の犬のように思われるんだよ……《中略》ほんのしばらく息をとめたそのひとときを、まだいのちはあるのに永遠に死んだものであるかのように、美はそれを不滅のものにする。そこで犬は、その美しさがしんでいくとでも思うのだろうか、激しく火のようにほえたてるのだ……

J.R.ヒメネス『プラテーロとわたし』(つながれた犬)より

 

夏の幕引き。うちの犬はというと、やっと涼しくなったので広い河川敷へつれてゆくと、湿った芝生を掘り返してしまうんじゃないかというぐらい 猛々しく走る、走る、軌道を乱してブンブン走る。あるいは、飛行。やあ河川敷のみなさん!やあ!やあ!みなさん!元気でしたか〜!!!って草花や木や土や虫や河や鳥やヘビや匂いや水滴にまで取りこぼしのないよう時間をかけて挨拶してまわってるみたいだった。おかしかった。

9月は、故郷へ帰れそう。4泊5日。もっとずっとのんびりしたい。そうもいかないか

gohan.s